タイムスリップ

サマー・タイムが終わったことに気づかず、授業に行ったら誰もいなかった。僕だけ一時間ずれた時間を生きていたらしい。ショッキング。

Roll over Adorno: Critical Theory, Popular Culture, Audiovisual Media (Suny Series in Postmodern Culture)

Roll over Adorno: Critical Theory, Popular Culture, Audiovisual Media (Suny Series in Postmodern Culture)

二章まで読んでみたが、今までのアドルノ理解と何が違うのかはさっぱり分からなかった。アドルノに対する批判の要点は、自律美学と芸術音楽を擁護する保守的なエリートだということに尽きるといったら言い過ぎだろうか。「金のために歌う」と言い切ったチャック・ベリーを介して、ベートーヴェンが代表する芸術音楽の文化経済を相対化し、それによって音楽哲学の中心にベートーヴェンを据えていたアドルノをroll overする、ことができるのかよく分からなかった。なんだか男は忍耐、演歌だぜというおじさんに、いや男ならディスってなんぼヒップホップでしょと若者が諭しているみたい。おじさんがラップにはまりだしても、若者がやっぱり演歌には演歌の良さもあるよねと言っても、どっちでもいい。そういう世代間の問題になってるように思った。カルチュラル・スタディーズにおけるアドルノ理解の一例として。

対して、フレドリック・ジェイムソンカルチュラル・スタディーズ批判論文も見つける。関連する文献も集める。

Late Marxism: Adorno, Or, The Persistence of the Dialectic (Radical Thinkers)

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The Political Unconscious (Routledge Classics)

The Political Unconscious (Routledge Classics)