2010-01-01から1年間の記事一覧

サウンド・スタディーズ

■つくえ 隣の家族が真夜中に引っ越していき、棚やらなんやらを捨てていったので拾っておく。わりといい机と椅子も手に入ったのでようやく段ボール机から解放された。最近は真ん中がへこんできてまともに使えず、腰にもダメージがでていたので救われた。この…

音響兵器が気になったので、引き続き論文を探す。音楽と戦争というテーマではたくさん書かれているが、音楽が扇動に使われているというのは分かるとしても、ではなぜ音楽なのかということは問われないし、メディアが単に規模の問題としてしか議論されていな…

追加

音響兵器あるいは拷問と音楽メディアの関係については、Suzanne G. Cusickがウェブ上で発表した論文”Music as Torture/ Music as Weapon”が先駆のようだ。Sonic Warfareでも参照されていた。 娯楽産業と軍事産業が実は同じ基盤の上に成り立ち、快楽と恐怖を…

音の戦争

気を抜いていたらあっと言う間に冬になった。暖房のダクトからものすごい寒風が入ってくるので、暖房たかないとほとんど屋外みたいな寒さだが、このダクトさえなければ、暖房つけなくても過ごせるような気がする。ここ最近のゼミは院生の発表だった。音楽学…

スタジオ論文献

風邪をひいて週末がつぶれる。たぶん、Tシャツに短パンの人たちがいまだに多いせいで、服装の季節感が分からなくなったせいだ。みんな小学生みたいに元気だ。前回の日記で書誌情報を教えていただいたり、書いたりしたので、忘れないようにメモ。こうやってた…

アイデンティティ・ポリティクス

カルチュラル・スタディーズのアドルノ解釈がどうも気になっていたのは、両者の議論のずれがカルチュラル・スタディーズあるいは社会学的なポピュラー音楽研究の問題を考えるのに役立つように思われるからだ。カルチュラル・スタディーズにせよ、社会学にせ…

スタジオ来訪

今週はまた別の録音スタジオに見学に行った。まだ建設中だったが、普通の四角形のスタジオとは違い、六角形の建築物で、床から壁から天井から三角形のユニットを組み合わせて作っているようだった。フラクタルがどうのこうのと言っていてよく聞き取れなかっ…

タイムスリップ

サマー・タイムが終わったことに気づかず、授業に行ったら誰もいなかった。僕だけ一時間ずれた時間を生きていたらしい。ショッキング。Roll over Adorno: Critical Theory, Popular Culture, Audiovisual Media (Suny Series in Postmodern Culture)作者: Ro…

備忘録

週末は食料の買出しに行く。近くに店がないので、リュックを背負い、自転車で1時間。これをやらないと飯が食えないが、買出しの後は半分死んだような状態になる。体力だけはつきそうだ。昨日は若者たちに代わりにビールを買ってくれとせがまれる(IDを見せ…

アメリカン・ジョーク?

ゼミの間でたまに飛び交うアドルノについてのジョークが気になる。何を言っているのか、何が面白いんだかよく分からないが、あまりいい笑いではないことは分かる。ちょっと気になったので後でアドルノってどういう扱いなのか聞いてみたら、この国では絶対的…

ライブ/録音 つづき

明日からみんなアメリカ音楽学会に行くらしい。行きたいけど、だいぶ遠いのでお留守番。昨日書いたとおり、日本のライブ事情についてぐだぐだになりながら説明する。ひとまず、カイルは日本の録音受容についてエスノグラフィを提供しているけれど、なんだか…

ライブ/録音

今日は授業にDJが忽然と現われて、スクラッチを実演してくれた。みんな興味深々で質問しまくっていた。ゼミもそうだけど、みんな考える前にとにかく喋る。がっちりした音楽学をやっている学生もいるし、メディア・スタディーズをやっている学生もいるけど、…

グールドの幽霊

気づいたら1年以上書いてなかった。このままだと消えてしまうので、ひさびさに復活。先月からノースカロライナ大学の音楽学部に来ています。生徒の半数くらいが大学のTシャツやパーカーを着ていて、その愛校心ぶりがちょっと鼻につく。先週土曜日はゼミ(テ…