2008-01-01から1年間の記事一覧

聴衆論の準備

聴衆論の準備をはじめる。『聴衆の誕生』の近代的な聴衆(自律音楽美学が前提と聴衆)とその再組織化(ポストモダンの聴衆)、アドルノの疎外された産業的聴衆(『啓蒙の弁証法』と『不協和音』)、カルチュラル・スタディーズの生産的あるいは抵抗的な聴衆(…

シンポジウム後

シンポジウムに参加いただいた先生方、会場に足を運んでくださった方々、ありがとうございました。もっと会場全体でのディスカッションが行われたら良かったが、パネリストの方々のお話につい聞きいってしまった。もうすこし議論を展開できたと思った問題が…

シンポジウムのお知らせ

■シンポジウム 視聴覚研究会で12月20日にメディア・テクノロジーに関するシンポジウムを開催することになりました。「ドーピング=身体改変」というキーワードをもとに、メディア・テクノロジーと身体の関係について議論を行います。吉岡洋先生(京都大学)…

視聴覚文化研究会+芸術学研究会

一週間後になりましたので、もう一度お知らせさせていただきます。ぜひ足をお運びください。よろしくお願い致します。 第13回視聴覚文化研究会・第2回神戸芸術学研究会 場所:神戸大学文学部152教室 日時:11月15日(土) 13:00〜18:00 研究発表イメージの…

分析哲学

世界制作の方法 (ちくま学芸文庫)作者: ネルソングッドマン,Nelson Goodman,菅野盾樹出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/02/06メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 234回この商品を含むブログ (44件) を見るLanguages of Art作者: Nelson Goodman出版社/…

サウンド

投稿に向けて論文読みつつ、次の段階を模索する。学部の頃からやりたかった「サウンド」にやっととりかかれそうな気がする。細川周平氏がポピュラー音楽を論じる際に提示した「サウンド」(『レコードの美学』)、庄野進氏が電子メディア時代の音楽を論じる…

研究会のお知らせ

視聴覚文化研究会・芸術学研究会合同研究会のお知らせです。二週間後の開催となります。ぜひご参加ください。 第13回視聴覚文化研究会・第2回神戸芸術学研究会 場所:神戸大学文学部152教室 日時:11月15日(土) 13:00〜18:00 研究発表イメージのなかの身…

東京から戻った

発表終わりました。凱旋なのかどうかは分からないが、ともかく無事に帰ってきた。質問としては「楽譜」をどう概念的に位置づけるのか(単に楽譜はいろいろあるよというだけなのか)、楽譜からグラフへという流れはあまりに目的論的ではないか、などがあがっ…

発表

明日から東京行きです。音楽学会で発表させていただきます。土曜日朝一の発表ですが、お近くの方はぜひ足をお運びください。大会プログラムはこちら

楽譜としてのフィルム

New Media, Old Media: A History and Theory Reader作者: Wendy Hui Kyong Chun,Anna Watkins Fisher,Thomas Keenan出版社/メーカー: Routledge発売日: 2003/08/01メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る論文をいただいた…

スターン関連でジャック・アタリの『ノイズ』を読み直す。ノイズ―音楽/貨幣/雑音作者: ジャックアタリ,Jacques Attali,金塚貞文出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/12/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (13件) を見るア…

芸術と精神分析

授業がはじまる。「芸術と精神分析」という講義に出席させていただく。フロイト以前の「狂気」の表象、フロイトの理論および芸術論(とりわけイタリアとの関係)、フロイト以後の精神分析理論および芸術論(対象関係理論、ラカンと「私」の表象、「まなざし…

論文

Turning The Century: Essays In Media And Cultural Studies (Cultural Studies.)作者: Carol Stabile出版社/メーカー: Perseus発売日: 2000/08/21メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るJonathan Sterne, "Sound Out of Time: Moderni…

報告終了

報告終わる。課題としては、比較音楽学および他の民族音楽研究の学的な位置づけをおさえること、その上で取り上げる理由を明確にすること。方法の議論に終始していて、具体的な分析についての議論が抜けている、音楽聴取の技術だけでなく音楽的な価値の問題…

グラフィックな楽譜

ここ2、3日でわらわらとでてきた。Phonophotographと呼ばれる写真を使ったスペクトル・グラフのようなグラフ、メロディを周波数曲線で線状に書きおこしたもの、など。いずれも1910年代後半から1920年代のアメリカで新たに考案されたものだ。1910年代のホル…

シーショア

明日は博論の報告発表。他の専修の発表も聞けるのでちょっと楽しみだが、自分の原稿は大改造中というか解体中、ばらばらになって放心している。

文献

The Persistence of History (AFI Film Readers)作者: Vivian Sobchack出版社/メーカー: Routledge発売日: 1997/03/06メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るみんぱくでバイト。図書室の一般貸し出しサービスがはじまった…

比較音楽学と心理学

Comparative Musicology and Anthropology of Music: Essays on the History of Ethnomusicology (Chicago Studies in Ethnomusicology)作者: Bruno Nettl,Philip V. Bohlman出版社/メーカー: University of Chicago Press発売日: 1991/03/26メディア: ペー…

音の表記

次に向けて、採譜における五線譜の解体とそれ以後の新しい記譜法を探す。チャールズ・シーガーらが使用したメログラフ(音の高低をグラフ表記する装置、単旋律しか記録できない)をはじめ、いくつかを押さえておく。1930年代以降になるとメログラフのように…

音楽史

ようやく学校のエアコンが直ったが、もうすっかり秋空。西洋音楽史 「クラシック」の黄昏 (中公新書) [ 岡田暁生 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 842円比較音楽学に関する文献を読んでいて、自分…

露光研

沖縄の露光研に行って、発表して、飲んで、香港の風邪をもらって帰って来ました。この風邪はパンチがきいてます。今回は「レコードという記譜法」というタイトルで発表させてもらいました。19世紀末から20世紀初頭の比較音楽学にみられる楽譜と録音メディア…

視聴覚文化研究会

表象文化論学会に行ってきました。ステレオ聴について研究されている福田貴成さんの発表が刺激的でした。また書きます。来週の土曜日に神戸大学で視聴覚文化研究会を開催します。お時間のある方はぜひ足をお運びください。第十二回視聴覚文化研究会 日時:20…

知の考古学

フーコー『知の考古学』読書会の準備と「メディアの考古学」読書会。考古学祭りだ。『知の考古学』は2ヶ月以上かけて、ようやく第二章の「言説の規則性」が終わる見込み。帰結で述べられる「言説」と「前言説的なもの」の関係、「言説」と「構造」や「生成…

映画の音

気づいたら二ヶ月たっていた。いろんなことがあったなあ…。ということで、いろいろとたまった論文を読んでいくことにします。i-podについてはウォークマンの議論との距離を考えないとだめなので、もっと時間がかかりそうです…。技術と聴覚性に関する研究と平…

卒論・修論発表会

■卒論修論発表会 詳細な日程が決定しましたので、改めてお知らせ申し上げます。ぜひ足を運んでいただければと思います。よろしくお願い致します。第十一回視聴覚文化研究会〜卒論修論発表会〜 * 日時:2008年3月15日,16日,17日 * 会場:同志社大学(今出川キ…

告知

■卒論修論発表会 毎年恒例、卒論修論発表会を今年も開催します。 第十一回視聴覚文化研究会〜卒論修論発表会〜 * 日時:2008年3月15日,16日,17日 * 会場:同志社大学(今出川キャンパス)弘風館三階 K35 番教室 発表者等の詳細な情報は、追って告知していき…

終わらない現在

立体音響で聴く 青木ヶ原樹海アーティスト: ヒーリング出版社/メーカー: Della Inc.発売日: 1995/07/14メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る立体音響のCDを探してたら、こんなのがあった。青木ヶ原樹海・・・ヒーリング・・・組み合…

DJアドルノ

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。□アドルノのレコード論 『アドルノ 音楽・メディア論集』とOctober誌の"For the Record:Adorno in the Age of Its Technological Reproducibility"(Thomas Y.Levin)を並行して読む。この論文で…