2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

引き続き声文献

前回の補完。ドーンは映画における声の位置(もっとも特権化された映画の音)は精神分析的な意味での「幻想的身体の統一性」を基礎付けるものとして議論されていたことは先日紹介したが、論文の後半部では声がもつ象徴界的な要素にも注意を向けていた。たと…

映画史

■ゴダール『映画史』 文学部の大学院プロジェクトの一環でゴダールの『映画史』上映会をやる。プロジェクターの熱が上がりすぎて投影がとまるというトラブルがおきたが、どうにか最後まで上映できた。ただでさえ映像のスローモーションや停止や沈黙が多い映…

腹話術

Dumbstruck: A Cultural History of Ventriloquism作者: Steven Connor出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2001/01/18メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見る前回の日記コメントで教えていただいた文献を追加。腹話術は声…

対象としての声

聴衆論とパーソナル・ステレオ論で講義させてもらった。学生にだからどうしたみたいな感想を言われ、ちょっとへこむ。日記も更新せいと言われたので、がんばる宣言。 ■レコードとエンバーミング 二年ほど開いてきたジョナサン・スターンのThe Audible Pastも…