そうくるとはな

■対決のその後はその後へ続く・・・
安来節の人たちに電話したところ、詳しい情報を知りたいと問い合わせていたCDのジャケットの写真を送るように言われる。なぜジャケット?よく分からないが2、3日中に送りますと言ってほったらかしていると、催促のメールが。僕の時は何度連絡しても返事がなかったのに・・・。とりあえず謝る。家元制度の権威に負けた。


家元の研究 (1959年)

家元の研究 (1959年)

ということで家元の研究。家元制度がどのようにして武家社会の中で成立し、またその権威を伝達しているのかが詳しくまとめられている。そうか、家元は武士の考え方だったのか。安来節が家元制度を適用するというのはなんと奇妙な方策か。節と武士。

■P
明日はプロスペクト。授業をかねた論文指導。気をつけないとグダグダになるPなので気をつけるべし。安来節の観光者たちが民謡の旅に何を聴き取るのか、何を見て取るのかを読み取る手前の歌詞の分析で手間取る。歌詞を並べていくと結構面白い。

「所名物 荷物にやならぬ 聞いてお帰れ 安来節
語呂がいい。でも歌っている最中に聞けとは何事ぞ。

「歌ぢやわからぬ 安来の景色 来て見よ十神の 山姿」
そりゃそうだども。諦めちゃった歌。とりあえず来いやとは何事ぞ。

と歌うことが許されるとはとうてい思えない節がたくさんある。歌で聞いたことはないが、上の節などはよく目にする。もしかしたら歌うための歌、読むための歌があるのかもしれない。何にせよ現地に行くこと、そこで<見る>ことが重要らしい。歌詞はもう少し掘ってみながら、とりあえず先に進もう。