ちんどんやと追分節

□集中講義
今日は渡辺先生の集中講義。午前中は音楽の転用についての議論を、ちんどん屋や東南アジアのブラスバンドをもとに議論されていた。音楽学で考えるようにある音楽とコンテクストの関係はそれほど固着したものではなく、軍歌や賛美歌などの形式はちんどん屋の演奏に融通無碍に転用されている。午後からは民謡の「正調」と追分節についての議論。言説の構造は、安来節とほとんど一緒だった。言説から民謡を扱うことには限界があることを改めて実感する。

飯屋でアドルノのメディア論などについてお話を聞く。明日は中華料理。

□ショックだったこと
修論のときに扱った『正調安来節の歌ひ方と踊り方』は海賊版だったことが分かった。ホンモノは『正調安来節の踊り方と歌ひ方』。偽物が出回ってるから気をつけいと最初に書いてあった。「不許複製」という印字が、いたるところに見られることからも保存会の権利意識の高さがうかがえる。ガビーン