探しモノはアレですよ

11月だというのに昼はTシャツでもいけたのだけど、ようやく寒くなってきた。寒くなると田舎で食べた軒下の干し柿の味を思い出す。忘れた頃に渋さは甘味へと変容する。「ふるさと」はいつも胸焼けするように甘い。何のことはない。いくら頭を捻ろうが、僕はやはりふつうの人だった。

映画関係の連絡がいくつか届く。1.台東区中央図書館にある≪浅草安来節≫という16ミリフィルムは映写技師の資格を有する者がいる機関に貸し出すとのこと。そんな人はうちにはいねえだ。2.≪安来節お秀≫のフィルムは所蔵不明だとのこと。戦前のフィルムは公には2〜3百本しか保存されておらず、その中からお秀を見つけるのは絶望的。お秀〜。

あとはアートリサーチセンターが保存している≪三朝小唄≫くらいか。どうやら3月に鳥取県三朝で上映と講演会が行われていたようだ。知らなかった過去の自分に罵詈雑言を浴びせてやりたい。とりあえず映画路線は保留しつつ、今までのネタを掘り下げるべし。やっとこさ音分析を書こうと決心する。書くどー。