大きな水たまりマニア

本が届く。『湖沼めぐり』(大正7年、博文館)。装丁がきれいなわりに1000円と安いのはなぜだろう。著者の田中阿歌麿という人物(なんという派手な名前だろう)は、幼少の時に見た富士山麓の湖が忘れられず、ヨーロッパに遊学しても忘れられず、どうにも気になって仕方がなくなり、湖沼を研究しようと思い立ったのだという。しかし何とマニアックな・・・「田中阿歌麿のみずうみ探訪」。資料に使おうと思ったけれど、アクが強すぎて一筋縄にいかない。