サウンドを考える

id:morohiro_sさんのhttp://d.hatena.ne.jp/morohiro_s/20061228を読んで

ポピュラーミュージックについてのこうした議論は、これから展開していかなければならないと思う。ディスク文化における編集や構成の技術は、時間的な展開や音階のヒエラルキーよりもむしろ、<サウンド>としか呼べないようなものに多く関わっているとよく言われる(細川周平『レコードの美学』を参レコードの美学)。<サウンド>はイコライジングやエフェクト処理によって作り出された音響空間が与える雰囲気と言ったら良いだろうか。それは編集された音響が聴き手に与える音の距離感のようなものも含んでいる。耳元でささやくような歌い声、床をはねるようなドラムの音、頭の後ろへ突き抜けて飛んでいくようなエコーの音。だがポピュラーミュージック研究では、社会学的な研究に比べると、そうした音の諸相を語る言葉が少ない。音楽の流通において、<サウンド>への欲求がどのように社会的な動向と結び付いていたのか、そうしたことを考えていかねばならないと思う。安来節の分析ではできていないのだけど・・・。

朝も間際に発奮した。