■思いつき
発表を聞いていて急に思ったこと。

民謡に対峙した柳田と旅行者に共通する欲望は「リアルなものを見たい」というもの。前者の場合のリアルは労働の中で<今まさに歌われている声>にある。しかし後者のリアルは<かつて聞いた民謡が歌っていた風景>にあり、かつ、それは<民謡の歌い手がかつて見たであろう風景>である。柳田が現在形の歌の発見に向かったのに対して、旅行者は過去に引っ張られながら、その起源の場所を発見することを求める。

課題として
歌の<かつて>としての場所が、精緻に見ることのできるもの(風景の距離、写真イメージ)とどう結びつくのかを考えること。

■ゆめゆめ忘れるな
これから論集の原稿が三つと、修論卒論発表と学会発表(まだ完全に決定ではない)とその間に博士の試験。