耳が足りない、でも耳だけじゃ足りない

■つまみ音楽論
きちんと議論を揃えるまでは時間がかかりそうですが、また書きます。コメントの続きは前の日でも、今日のコメント欄でも書いていただけたら嬉しいです。

■聴覚文化研究とは何か
ゼミ発表は論文紹介の予定だったが、視聴文研のことなどもあり、急遽「聴覚文化研究とは何か」というテーマでこの30年くらいの間に起きた学問的な変化と現在の問題点を考えることにした。聴覚文化研究という語はおそらくここ3、4年ほどの間に使われ出した言葉だが、その語が示す研究領域が不明確なまま使用されている。僕も無反省な周縁主義批評の縮小再生産に陥っていた。これからのためにという仕掛け花火を打ち上げるべく動き出したのは良かったが遅かったので、火曜日から家に帰っていない。獣のような匂いがする。この研究のまとめについては、いずれウェブ上にあげるつもりです。明日の視聴覚文化研究会でも使おうかと思っていましたが、とっちらかった議論になってしまったので、また整理してから提示します。

指摘いただいた点は
・視覚に対する聴覚の位置づけが閉塞的になってはいないか。両者を繋ぐ議論をすべきなのでは。
カルチュラル・スタディーズへの批判として周縁的な批評の一人歩きみたいなことを述べたが、内と外の視点を捨ててしまうのではなく、斜めに繋ぐ議論をすることも有効ではないか。
・聴覚には哲学的な概念史がないのか。これは声・文字・音楽についての議論を契機としてまとめることはできるように思う。

■明日は
視聴覚文化研究会・オムレツ大会

日時:2007年6月23日(土)午後1時〜5時(あるいはエンドレス)

場所:西宮市民会館アミティホール四階小会議室A・アクセスマップ(阪神西宮駅・市役所前口を出れば、目の前にあります)

※会場は12:50開場です。