東京とんぼ返りゾンビ

怒涛の一週間終わる。そして怒涛の一週間がはじまる・・・。複数のことを同時にこなす能力がないと思った。それができる人たちは千手観音的な何かに近づいているのかもしれない。

■聴覚文化研究会
 聴覚文化研究会で発表させていただく、修論をまとめて修正したもの。問題は何度も確認してきたように、「民謡」という一般的ジャンルの位置づけ(学問における、実践における位置づける)と「民謡」の内部の差異をそれぞれ明確にすること。とりあえず「民謡」の概念的位置づけを明確にしないと、そこから逸脱していくような安来節の位置づけが曖昧になってしまう。それぞれの章だけで論文になりそうだと言われたので、それぞれの章をもう一度組みなおしていくことにする。「観光のまなざし」の「眼差し(the gaze)」を確認すること。どうもありがとうございました。はじめて飲んだマッコリがおいしく、帰りのバスはぐっすり眠ることができた。
 夏のスクーリングは大枠の構成を直す良い機会になりそう。
 

ジョジョ
 東京から帰って、マンガゼミの『ジョジョ』発表の準備をする。ジョジョのファンが物語やキャラクターではなく、ジョジョ的描線や立ち姿をペンを用い、自分の体を用いてコピーしてしまうということから話をはじめ、そのように模写させてしまう線やコマの違和感と目の停留(読みにくさ)、そしてジョジョ的表現の運動性(読ませ方)について議論した。他の班も読みにくさについて議論していたのは面白かった。
 しかし結局、物語分析やジョジョ的物語時間構造とコマなどの形式分析とを関係づけることができなかった。コマの話に終始してしまう。格闘場面の時間の引き延ばしと、形式分析を組み合わせたら面白かったと思う。それにしても、『ジョジョえもん』は面白い。こんな無機質なドラえもんにはとても泣きつけない。
 「徐々に」とパソコンで打とうとすると、「ジョジョに」に変換される。とり憑かれた。

発表ゼミ終わり、ひさびさの元南部表象研究、現兵庫県西部報道の先輩と飲み、タクシーに乗り、記憶の一部を失う。

■文芸学研究会
 論集の合評会。一年前に発表したものの合同批評会。批評され、質問攻めにあう人は「被告席」と呼ばれる立派な椅子に座る。こんなことを書いたのかと驚愕の拙さだったので、喋りでなんとかしようと決心。良い練習になったが、たぶん喋りすぎた。ここでもやはり、安来節でちまちませずに民謡をなんとかせいと言われる。一週間に二回も言われると、さすがによく分かる。
 その後は先生方と飲み。ただ飲みした酒ほどうまいものはない。先生といろいろ話し、神戸女学院の読書会に誘われる。女の園、果たして門から中に入れてもらえるのだろうか。

■引越し
 気合とは裏腹に腰がついていかず、途中で体のスイッチがすこんと落ちた。今日は腰にギブスをあてられたゾンビみたいになっている。その後はびーあんでひたすら食べる。その後もバイトの飲みで財布が空っぽになる。

なんやかんやで飲んでばかりいた一週間だった。
今週は「伏し目」読書会と「可聴過去」読書会。がっつり読むべし。