文献あれこれ

自動人形関係の文献を教えていただく。

古代憧憬と機械信仰―コレクションの宇宙 (叢書・ウニベルシタス)

古代憧憬と機械信仰―コレクションの宇宙 (叢書・ウニベルシタス)

16世紀から18世紀のクンストカマーにおける芸術−科学ー技術の連鎖的関係を論じたもののようだ。18世紀のオートマトンの位置づけを確認するために。科学者が製作していたとはいえ、19世紀の専門分化された諸分野での探求と18世紀のそれには、技術的原理だけでなく、機械−人間の理解に関わる切断が見て取れるはずだ。その上で18世紀的な自動人形の顔が、19世紀のフォノグラフに現れたことの意味を考えてみよう。

フランス帰りの先輩に借りた本HISTOIRE COMPAREE DU CINEMAに、顔つきフォノグラフの図版が掲載されていた。フランス語・・・。

音楽のエラボレーション

音楽のエラボレーション

カルチュラル・ターンを前提として、「音楽学」の批判的な考察から、音楽ー社会の考察へ移っていく内容とのこと。

目次は
1 厳粛な非日常性としてのパフォーマンス
2 音楽における脱領域的要素について
3 旋律、孤独、肯定

あまり良い噂は聞かないが、音楽聴取の快楽について触れ、アドルノ「音楽聴取の退行」批判も行っているようなので、チェック。