視聴覚文化研究会

表象文化論学会に行ってきました。ステレオ聴について研究されている福田貴成さんの発表が刺激的でした。また書きます。

来週の土曜日に神戸大学で視聴覚文化研究会を開催します。お時間のある方はぜひ足をお運びください。

第十二回視聴覚文化研究会
日時:2008年7月19日(土)13:30〜
会場:神戸大学文学部B棟351教室(http://www.lit.kobe-u.ac.jp/access.html
発表要旨:http://avcs.web.fc2.com/abstract/avcs12.html

* 「タカラヅカ」メロディーの研究−1970〜80年代の作品を中心に−
阪上由紀(関西学院大学大学院)
* やなぎみわ 「寓話」の世界観をめぐって
―少女像における翁童思想的変奏とその理想化―
大久保美紀(京都大学大学院)
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今回は宝塚研究もあり。渡辺裕さんの研究以後、どういう形で研究されているのか興味深い発表になりそうです。そういえば、そろそろ視聴覚文化研究会のサイトにも文章を載せないといけませんね。それは表象文化論の人たちのがっつき方を見て思ったこと。発表が終わったら一番手で研究紹介を載せようと思います。耳のほうが先でいいなら。

来週は比較音楽学フォノグラフについてゼミ発表。二つのメディア(楽譜とフォノグラフ)の摩擦、フォノグラフと聴取の技法といった複数の軸があり、それぞれが現在の音楽研究において重要な軸をなしている(と僕は考えている)。複製技術の外部にとどまろうとする音楽学研究、そして、そうした音楽学の外側にあることで自己の領域を同定してきたポピュラー音楽研究、それぞれの問題を批判的に考察する分水嶺として機能するように、それぞれの軸をまとめることが課題。欲張りすぎか。