2006-01-01から1年間の記事一覧

宝塚と民俗芸能

宝塚歌劇と民俗芸能という展示があるらしい。それに関連してこんな講演が。心の師匠のもとへ行かねば。講演会のお知らせ 11月18日(土) 13:30より 講 師 : 東京大学大学院人文社会系研究科教授(音楽学) 渡辺裕 氏 テーマ : 「宝塚の民俗芸能研究の歴史的意…

あー仏様

■牧野省三 楽しみにしていた≪三朝小唄≫は、なんと会社の研修で行けなくなってしまった。悲しきプレ社会人。ということで何とかこの映画を見られないものかと調べてみる。どうもこの映画、立命館大学アートリサーチセンターがフィルムを復元、デジタル化した…

男はつらいよ、どころじゃないよ

■暴飲暴食暴観 今日は京都近美で開かれていた醜と排除の研究発表に行く予定だったのだけど、友人の人生に関わる相談を受け、断念。先輩を電話で起こし、後輩を京都に見送る。歩めば分かるさ、それが人生と顎の大きな国会議員プロレスラーは言ったけれど、歩…

ほんとに見つかるといい

■お秀について そろそろ論文の構成を詰めていかねば、ねばねばナメタケ、おつゆ日記。議論の展開として、保存会という組織の特徴→安来節の声・音・録音メディア(これはまだだが・・・保存会の方、ほんとにもうお願いですから協力してください)→活字メディ…

筋肉とおつむ

夏場にはプールであった場所を冬に向けてアイススケート場に変えるというバイトをする。あのリンクの下には実は巨大な鉄の土台があり、その上には全体を覆う木の板が幾枚もはられている。寒いだろうと思って厚着をしていった自分が悲しかった。木の板をただ…

合衆国

近所にビデオ合衆国、略してUSV(united states of video)というレンタルビデオ屋がある。このビデオ屋、火曜日をレンタル半額にしたり、やめたり、再び半額サービスをはじめたり、24時間営業をはじめたり、やっぱりやめたり、せわしなく、危うい経営を続…

複製時代のフォークロア

『ブルース 複製時代のフォークロア』のサブタイトルから未だ抜け出せず、彷徨している。音楽の流通・受容の形態は、高級音楽・民俗音楽(あるいは民衆音楽)・大衆音楽の三つに大別されるとそこここでは飽きもせず、繰り返されてきた(例えばジャック・アタ…

ひたすら暗い

ブルース―複製時代のフォークロア作者: 湯川新出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1988/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るほったらかしていた本を読む。「複製時代のフォークロア」というサブタイトルが付されているが、その意図は…

ぼたん鍋。たて続けに

授業の後に飲む。再来週に鍋をすることに。誰かその辺をうろついている大胆不敵な猪を具材にしてくれないものか。激しく、狂おしい飲み会に期待。授業ではハル・フォスターを読むことに。Recodings: Art, Spectacle, Cultural Politics作者: Hal Foster出版…

三朝温泉よいところ

学会でもらった袋に入っていたパンフレットやらチケットやらを見ていると、京都で映画祭があるとのこと。≪三朝小唄≫(昭和4年)という映画が目についた。鳥取県西部の三朝町、老人ばかりが目に入る露天風呂で有名な三朝温泉があるところ。風俗の客引きのお…

楽器

気付いたらドラムマシンばかり買おうとしていたので、シンセサイザーを探す。最近気付いたのだけど、俺はパソコンでは打ち込めない。たぶんエロマンガで興奮しないのと同じ原理に違いない。いや違うか。シーケンサー内蔵の安いシンセサイザー探しています。…

学会

とうとう終わりました、学会。当日はリポディタンDとチョコと緊張でお腹が緩くなり、それはもう滝の如く・・・。とまあ、こんなことを書くから下品だと言われるんですが、チョコレートのおかげでタイトル以外はあまりかまずにすみました。緊張すると血圧が…

決戦は明日

原稿とレジュメとスライドショー完成。いよいよ明日は美学会。先生の業務連絡でも、あまりいじりすぎないようにと書いてあったので、あとは心の準備と質問対策だけ。質疑応答ではドジョウのようにするすると抜け出るべく、いろいろ抜け道を用意しておいた。…

釣りバカはドジョウを掬うのか

映画を二本見る。『釣りバカ日誌スペシャル』と『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』。ご当地ものを大事にする旅映画に安来節が出てこないかと期待して探してきたもの。西田敏行がいつドジョウを掬うのか待ちに待ったが、嫁はんと喧嘩したり、加勢大周が出てきた…

旅と女と安来節

今日は学会に向けての予行演習。とにかくかみまくった。サ行が言えない。時間も少しオーバーしたので、余裕を持って読めるように文章をきりつめないと。内容的には音楽分析と踊る身体の分析がやはり必要だとつっこまれる。序文と結論部でどう切り抜けるかが…

燃えよペン

原稿を書く。目的を明確に理解して研究を進めているものと思っていたら、ところがどっこい、その目的がぐらぐらと、ゆらゆらと、曖昧になってしまっていたことに改めて気付く。これはもう、月に代わっておしおきされなければならない。佐藤先生の「<オール…

鳥になれるもんならなってみたいですよ

前々回の続き。混乱はまだまだ続くのか。何はともあれ、場所と音楽の関係を反映論的に単純化して考える聴覚文化研究を見直したいというのが、「民謡保存会」を取り上げるきっかけだったことを思い出したのでちょっと確認してみたい。えらく遠回りしたので、…

「ジョセフ・コスース≪言及しえぬものの遊戯≫―キュレーションとしてのクリエーション―」

植松篤(神戸大学) ≪言及しえぬものの遊戯≫は、ジョセフ・コスース(あまりよく知らない)が美術館の収蔵品を利用し、キュレーションを行うという「作品」。あくまでも「展覧会」ではなく「作品」として展示を行うことで、収集と展示という美術館制度に対し…

「ポスト古典的ハリウッド映画としての『女と男のいる鋪道』」

大村憲右(神戸大学) 発表者によれば、多くのヌーヴェルバーグ論では、ハリウッド映画の娯楽性に対してヌーヴェルバーグの芸術性を二項対立的に強調するような言説が多い。それに対して大村君はゴダールの『女と男のいる舗道』を手掛かりに、むしろ両者のつ…

京都からは帰れない、帰らない

昨日は視聴覚文化研究会。関係者のみなさま、どうもお疲れ様でした。

文芸学研究会

今日は文芸学研究会という文学を中心とした研究発表がうちの学校であった。文学に関するものはともかくとして、アルフレッド・ヒッチコック≪知りすぎていた男≫の音声・音楽に関する発表があったので、その感想を少しだけ。場所と音楽に関してとりあえず一回…

ズートルビ

Sara Cohen, "Liverpool and the Beatles:Exploring Relations between Music and Place,Text and Context", Keeping score: Music, Disciplinarity, Culture,Charlottesville and London:University Press of Virginia, 1997,pp.90-106場所と音楽に関係して…

宣伝

関西で美学芸術学を学ぶ学生が中心となって行っている研究発表会「視聴覚文化研究会」の告知です。僕は聴覚文化研究で耳組、今回は視覚文化研究で「め組」の方が発表します。関心のある方はどなたでも参加できますので、ぜひおこしください。第五回視聴覚文…

サブカル茶

「サブカルチャー論」の講義が終わって数日。忘れるといけないのでメモ代わりに。増田聡さんによれば、サブカルチャーはおよそ3つの意味から成る(増田先生がwikiの記事をもとに整理したもの)。1.主流文化に対する下位文化(社会で主流な価値観から逸脱…

ウィーン

長く放っておいた『クラシック音楽の政治学』(渡辺裕、増田聡ほか)を読む。渡辺裕の担当した「音楽の都ウィーン」の表象と観光人類学で渡辺が引いていたSara Cohenの議論が参考になった。ビートルズの出身地であるリバプールは近年、ビートルズを利用した…

「ふるさと」を殺す

森山大道『遠野物語』をお借りした。森山は筆達者なので紙幅をさいて、この写真集に関する説明を記している。先日書いたように、森山の考える「ふるさと」とは非常に記憶を繋ぎあわせて構成される非常に想像的なものであり、まさにユートピア(=どこにもな…

メモ

観光人類学の続きはおいといて。 森山大道の写真集に遠野物語>>(朝日ソノラマ、1976)というのがあるらしい。森山のカバー文によると僕のように現実に帰るという意味での「ふるさと」などどこにもなく、ただ恋を恋するが如くイメージで「ふるさと」を追っか…

旅って何だ

Culture on Tour: Ethnographies of Travel作者: Edward M. Bruner出版社/メーカー: University of Chicago Press発売日: 2004/11/15メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る The Tourist: A New Theory of the Leisure Class作者: Dean …

なんとなく復活

なんとなく復活してみました。研究のことなど、ゆるゆる書いていきます。