2007-01-01から1年間の記事一覧

バベル以降の科学

Instruments and the Imagination作者: Thomas L. Hankins,Robert J. Silverman出版社/メーカー: Princeton University Press発売日: 1999/01/11メディア: ペーパーバック クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る第六章の「バベル以降の科学(Scienc…

彼らのために聞く機械

昨日は聴覚文化読書会だった。読書会の後は大阪第1ビル地下一階の「湯浅港」へ。和歌山から毎日運ばれる鮮魚が自慢のお店、うまいし、安いし、最高だった。大阪であんなに新鮮な魚を食べられる店はなかなかないと思う。■彼らのために聞く機械〜前回のメモ …

過去の過去

引っ越し作業がようやく終わり、最終的にコピー室をなんとかした院生研究室に移る。目の前にうずたかく積まれていた段ボールをやっつけ、ネットも繋がるようになった。ということで、他のことにかまけてまとめを放棄していた読書会の記憶を掘り起こしてみる…

上終町から

スクーリング終了。無事終了と書けないのが悔しいが終わった。授業を聞くためにお金を払い、遠くから足を運び、宿に泊まる人たちはやはり授業を聞く態度が全然違う。伝えたいことが伝わったかは自信がないが、受講者の人々にすれ違うたびに思い思いの声をい…

帝国のまなざしからスペクタクル

マーティン・ジェイ『伏し目』合宿と『可聴過去』読書会の準備■伏し目 フーコーの『言葉と物』から『監獄の誕生』、ドゥボールの『スペクタクルの社会』までを担当。監視の議論についてはなんとなく分かるが、『言葉と物』についての議論が難しい。言葉とイ…

東京とんぼ返りゾンビ

怒涛の一週間終わる。そして怒涛の一週間がはじまる・・・。複数のことを同時にこなす能力がないと思った。それができる人たちは千手観音的な何かに近づいているのかもしれない。■聴覚文化研究会 聴覚文化研究会で発表させていただく、修論をまとめて修正し…

聞こえる読書会

Jonathan Sterne, The Audible Past読書会The Audible Past: Cultural Origins of Sound Reproduction作者: Jonathan Sterne出版社/メーカー: Duke Univ Pr発売日: 2003/02/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (28件) …

伏し目と喧嘩

Martin Jay, Downast EyesDowncast Eyes: The Denigration of Vision in Twentieth-Century French Thought (Centennial Book)作者: Martin Jay出版社/メーカー: Univ of California Pr発売日: 1994/09/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 7回こ…

視聴覚文化研究会

第九回視聴覚文化研究会日時:2007年7月21日(土)14:00〜16:15 会場:同志社大学(今出川キャンパス)明徳館3Fメディア教室 発表時間:14:00〜15:00、15:15〜16:15発表者及び発表タイトル: 「サウンドスケープ再考:音の環境をめぐる人類学的考察」 辻本香…

柳田のアクチュアリティ

東京の聴覚文化研究会で発表させていただくことになった。修論を読み直し、柳田を読み直す。佐藤健二が柳田国男の風景論について書いているが、柳田は明治・大正期の諸感覚の再編成を的確に捉えていたように思う。『明治・大正史 世相篇』と『豆の葉と太陽』…

第2ビル研究会

■聴覚文化読書会 大阪市立大学文化交流センターというところで、読書会。The Audible Past: Cultural Origins of Sound Reproduction作者: Jonathan Sterne出版社/メーカー: Duke Univ Pr発売日: 2003/02/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 16…

■ドラキュラと聴覚メディア論文 武藤浩史「『ドラキュラ』と声の世紀末」 高山宏「テクストの勝利−吸血鬼ドラキュラの世紀末」(『世紀末異貌』)世紀末異貌作者: 高山宏出版社/メーカー: 三省堂発売日: 1990/06メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ …

クレーリー、ジェイ、ガニング

■クレーリー、ジェイ、ガニング、三者の議論のまとめ せっかくなので、議論のまとめを。議論の契機となるアンケートは先日の日記に掲載してありますので、参照してください。ジョナサン・クレーリーは神戸大学の増田展大(id:nobu0125)くんが、マーティン・…

やっぱり帰れなかった

■オムレツになりかけた 昨日はオムレツ大会。なかなか盛り上がったが(特に金曜日のテンションを引き継いでいた自分が)、議論の方向性をもう少し決めておいた方が良かったように思う。おかげで飲み会はもっと盛り上がり、さらに盛り上がり、西宮で終電を逃…

耳が足りない、でも耳だけじゃ足りない

■つまみ音楽論 きちんと議論を揃えるまでは時間がかかりそうですが、また書きます。コメントの続きは前の日でも、今日のコメント欄でも書いていただけたら嬉しいです。■聴覚文化研究とは何か ゼミ発表は論文紹介の予定だったが、視聴文研のことなどもあり、…

臭い物には蓋をしろ

■機械自慢 ずっと狙っていたRoland RE-150が安くなっていたので購入。小さい頃、カラオケセットに組み込んであったのを見た覚えがある。電子楽器・電気楽器・エフェクター・音響機器を総称して、楽器ではなく機材という呼称を使う人も増えていますが、おそら…

視覚文化についてのアンケート

■アンケート 『オクトーバー』誌「視覚文化についてのアンケート」の質問表(疑問文ではないですが、問いかけです)の訳です。先生の訳も参考にさせていただいたので大きな違いはないかもしれませんが、先生の訳のみにすがるのも良くないと思ったので担当さ…

オムレツになろう

■視聴覚文化研究会・オムレツ大会 日時:2007年6月23日(土)午後1時〜5時(あるいはエンドレス) 場所:西宮市民会館アミティホール四階小会議室A・アクセスマップ(阪神西宮駅・市役所前口を出れば、目の前にあります) ※会場は12:50開場です。以前の「…

■オムレツ大会 オムレツ大会の場所はここになりそうです。なんとなく気合が入りそうな会議室です。

■ヤケドがつぶれる 水ぶくれからおつゆが出ていたので泣く泣く潰した。なんだか残念だ。■視覚文化研究 october誌の視覚文化特集を読んで議論することにした。先生が紹介されているものを読んだが、こういう議論を今までやらなかったのは、正直まずいと思った…

ヤケドと眼と耳

■ヤケドを負う 最近やたらとケガするが、バイト中に手をヤケドした。写真では分かりにくいが、1センチ強くらいの高さにこんもりと腫れている。会う人会う人みんな水ぶくれを潰そうとするが、触ると柔らかくて気持ちよいのでしばらく置いておくことにする。…

映画を見続けた

結局、ほぼ24時間にわたって映画を見続け、体の動きがぎこちなく、眼だけが俊敏に反応するという体ができてしまった。みんなの綜合評価などはhttp://d.hatena.ne.jp/nobu0125/に後輩のMくんが書いてくれています。 みんなには不評(普通と言われてしまった…

耳とたこ焼きと映画

■聴覚文化読書会 聴覚文化研究会の読書会の初回を6月29日(金)に梅田でやります。参加者の方には連絡をしていますが、まだメンバーを募集しています。冷静な翻訳作業、熱い議論、その後には冷たいビールが待っています。テキストはJonathan Sterneの"The A…

議論の後に

■視聴覚文化研究議論 バイトに行っている間に議論の時間が終わってしまった。応答がなかったのはすごく寂しいけれど、自分たちがやっていることを見直す良い機会になったと思う。ひょっと気付いたが僕の研究は聴覚文化研究ではない。聴覚文化と視覚文化をそ…

■はしか追放 神戸大学は麻疹で休校。はしかが大変な病気だというのは分かるけれど、大学を休校にするほどのものなのかどうか。過剰な衛生力(排除力)が健全な機構を機能不全にしてしまうこともあるのではないかと思ってしまう。はしかが怖いなら、予防接種…

ジョジョ

■ジョジョ立ち マンガの授業でジョジョ(荒木比呂彦)班に人が来てしまったので調べる。ジョジョと言えばオノマトペだと思ってウェブなどを探してみるが見つからない。多かったのは「ジョジョ立ち」についてのページ。マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』を読ん…

箱の中からやすぎぶし

■妖虫 江戸川乱歩の『妖虫』を読む。古い木箱の中から安来節の歌声が聞こえ、恐怖を煽る。あれほど舞台をにぎわせた安来節が、歌い手の姿が見えないことで恐怖に変わるのはなぜか。乱歩はなぜ安来節を選んだのか。テレビシリーズの方のこれが見たい。赤いさ…

「聞く」ものではない歌謡

■語り物レコード 渡辺裕さんの論文「レコード・メディアと「語り」の近代−「映画説明」レコードとその周辺−」を読む。オングの「声の文化と文字の文化」を紹介し、「近代化」を声(聴覚)から文字(視覚)へのパラダイム転換と見なす議論の単層性が指摘され…

東京に

授業をさぼって東京に来ています。今日は下町風俗資料館と大宅壮一文庫へ行って参りました。高速バスは「らくらくシート」で4500円。らくらくではありませんでした。これより下のランクの席はもう荷台かなんかです。わかったこと ・安来節は大正期から「なん…

音楽学会とその後

東洋音楽学会と日本音楽学会の合同例会に行ってきました。●第233回定例研究会(日本音楽学会関西支部第328回例会との合同例会) 小泉文夫音楽賞受賞記念講演 クリステル・マルム Krister Malm 「FOLK/ TRADITIONAL MUSIC AND THE PROTECTION OF INTELL…